関根会員さまのデッサン作品の紹介

今回は関根会員のデッサン作品の紹介をさせていただきます。
関根会員は今年3月に入会されてこの作品で2作目となります。
 
 
 

 
 
ぶどうパンです。パンの焦げ目や裂け目などかなり細かい所まで丹念に
描き込まれていて、作者の丁寧な観察が画面から伝わってきます。
デッサンと言うと描く技術だと思われる事が多いと思いますがもっと
重要なのは見る技術です。
 
この作品は5回の受講(12.5時間)で完成しました。人によってはもっと
短時間で描かれる方もいますし、はたまた1枚の絵に1年くらい掛ける
方もいらっしゃいます。どちらにせよ、普段の生活の中ではありえない
長い時間(なかなかぶどうパンを12時間も眺める事は無いと思います)を
かけてモチーフを眺め、観察していくと色々な情報が見えてきます。
実際に描いたものは食玩なのですが、それより本物らしく見えます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、徹底的な描き込みで画用紙が
少したわんでいます。ここまで描き込むと明るさの表現がつぶれがちなの
ですが、白さの幅をしっかり維持しながら完成させられていますね。
 
まだ2枚目と言う事で拙さも多少あるとは思いますがこの時期にしか
描けないとても素直な良い作品になったと思います。
 
お疲れさまでした。