小松会員さまの透明水彩画

こんにちは。
講師の中田です。
今回は小松清会員さまの透明水彩画をご紹介します。
 
 
 

 
 
モチーフは白い煉瓦、ガラスのカップ、ドライフラワーを
リボンで束ねたものです。
とてもめりはりのある画面となっていますが、
それは透明水彩の可能性を十分に引き出した結果と言えるでしょう。
煉瓦は紙の白を残したまま、とても薄い絵具で細かく描写されているのに対し、
ドライフラワーはしっかりと絵具をのせてあります。
ガラスのカップも透明感は感じさせながらも、何度も粘って描かれていました。
一枚の絵の中で薄く塗るところと厚く塗るところが混在させることは、
ある程度確信をもって絵を進めなければならないので、
なかなか難しいのですが、上手くいけばすばらしい質感表現に繋がります。
透明水彩の一つの扱い方としてもとても面白い作品になりました。