栗原会員さまデッサン

こんにちは。火曜日担当の佐々木です。
 
段々と初夏の気配が感じられるようになってきましたが、まだ朝晩急に冷え込む日もあるので体調管理には気を付け下さい。
 
今回は栗原会員のデッサンを紹介します。
栗原会員は昨年の4月に入会されて、一年が過ぎました。月4回のペースで描かれていて、これが11枚目のデッサンです。
 

このデッサンは3回の受講、約7時間半で完成しました。
 
壁と床に白い布が掛けられたL字の空間に手の関節モデルとレモンが置かれ、壁に掛けられた黒っぽい色のリボンが縦断しているモチーフです。
 
まず、それぞれの色のバランスが良いですね。実物の白い布と木製の関節モデルとレモンは、色の変化が少ないので、つい同じようなトーンになってしまいがちですが、微妙な違いをしっかり表せています。
そして、リボンの表現の仕方がとても良いですね。重なっている所や、ねじれている感じが色の強弱によって良い具合に表せています。そのリボンの模様が段々曖昧になっていく事で、台の奥行きも感じられますね。
 
比較的短い時間で全体的な完成度を高く仕上げられていますが、もう一歩踏み込んで描写する所が出来ると、モチーフの中で主人公と脇役の関係が出てきて良いかもしれませんね。
 
栗原会員はデッサンを続けて、その後水彩に挑戦される予定です。そちらも楽しみですね。