屋外写生会『夢の島熱帯植物館』

こんにちは、新宿校の水曜日、木曜日担当講師の中田です。
夢の島熱帯植物館でのスケッチ会行いました。                   
一緒に指導にあたりましたのは小牟田講師(新宿校木曜日、銀座土曜日担当)です。
 
 
最寄の新木場駅に集合し、歩いて植物館へ。
 

 
外は真冬ですが、中は熱帯です。
といってもそこまで暑いわけではなく、春のちょうど良い暖かさという感じでしょうか。
人によっては上着をロッカーにしまってスケッチ開始です。
 
 

写生中
 
 

写生中
 
 

写生中
 
 
皆さん、館内中を歩き回りとても興味深そうにスケッチをしていました。
 
今回は一つの場所に立ち止まって描くのもありですが、
ある程度短いい時間で、時間内に数枚描いてもらいその過程で、
風景全体が描きたいのか、また、植物をクローズアップか、
色は着けるのかどうかなど、自分が絵を描く上で、
どのような部分に興味があるのかに気づくきっかけにできたら良いと思っておりました。
 
 

写生中
 
 

 
落ち着いて描きたい時や、疲れた時はベンチもありますので
ここでじっくり仕上げるのも良いですね。
 
 


 
小牟田講師がスケッチのアドバイス。
 
 

 
休憩時間も絵について盛り上がっていました。
 
 

御自身が描いた絵の説明
 
 

 
 

 
 

 
お昼休憩を挟んで、講評です。一人ずつコメントをもらってから
作品を見ていきました。
 
 

 
志水会員さま。
熱帯に生える独特の竹に興味を惹かれたようです。
興味を持った場所を粘り強く追いかける姿勢は見事で、
しっかり特徴を捉えています。
いつか教室でもじっくり描いてみてはいかがでしょうか。
 
 

 
竹尾会員さま。
墨で描いた作品です。薄塗りや濃塗り。筆のタッチと硬質な線描。
様々なテクニックを駆使して自分の視点で見た植物館を表現できています。
おもしろい世界観です。


 
大澤会員さま。
黒地に彩色しているためか、緑の発色がとてもきれいです。
植物の種類の描き分けもとてもすばらしく、
南国の暑さまで感じられるかのような空気感を作り上げています。
 
 

 
上田会員さま。
植物館の天井の方に注目して、鉛筆で描き込んでいった作品です。
この絵は作者の視点がすごく良く分かり、
植物館のスケール感が見事に表現できています。
 
 

 
高木会員さま。
モチーフとなった植物の特徴をしっかり捉え、強い色彩で簡潔に描いてます。
そのため余白と描いた部分に差が生まれ、その差がとても魅力的なリズムとなっています。
 
 

 
斉藤会員さま。
花だけをクローズアップしています。白い花自体の描写はもちろん、
それを囲む色とその形がとても効果的で、全体的に絶妙な構図となっております。
 
 

 
吉田会員さま。
この作品も構図がすばらしいです。画面内のどこにモチーフを
描くか、そして線、色の塗り方。そういったものがうまく調和して、
この絵になっているのだと思います。
 
 

 
マリアンスキー会員さま。
色使いが綺麗で、絵に引き込まれます。なにより絵の設定が興味く、
まるで物語があるかのように見えて、想像が膨らみます。
 
 

 
赤崎会員さま。
様々な場所でモチーフをクローズアップしたり、
輪郭を選別しながらできるスケッチは独特の統一感を持ち、
作者の視点を感じられる楽しさがあります。
 
 

 
橋村会員さま。
色を塗っている部分と塗っていない部分がよく響きあっています。
完成度も高く、これを元に油絵などにしたらとても面白そうです。
 
 

 
白井会員さま。
個別の植物の特徴を記しながら、それぞれが独立しているわけではなく
画面全体で一枚の絵になる面白さがあります。
鉛筆と色鉛筆の使い分けにもセンスが光ります。
 
 

 
講評が終わり、最後に全員で記念撮影。
 

今回は午前10時に集合して、お昼休憩を挟んで15時終了です。   
この後は、駅の近くのカフェで一休みして解散しました。
皆様絵を描くことはもちろん、なにより熱帯植物館という場所を
楽しみながら過ごせたのではないでしょうか。
出来たスケッチも全員が全く方向性が異なり面白かったです。
一枚の絵に長時間かけて制作するだけでは見えてこなかったものがあると思います。 
これからの教室での制作のヒントにしていただけたら幸いです。