墨を使った表現 Ⅳ

月曜、土曜担当を担当しております講師の三津です。
先日もお伝えした「墨を使った表現」、土曜日の模様です。
 
 

 
筆の使い方によってどういう表現が出来るかを
指導している山本講師。
このように講習会では担当講師がデモンストレーションを
行いながら分かりやすく説明していきます。
 

 
葡萄の描き方を説明しています。
それでは会員さま方の作品紹介をさせていただきます。
 
 

藤波会員さま作品です。
 
擦れた炭、水をたっぷり使った墨、にじみ等
色々な技法を使うことで画面にリズムが生まれ、
遊び心のある作品になりました。
 
 

鈴木会員さま作品
 
デッサンにおいては輪郭線を描くことは
あまりお薦めはしていないのですが、
水墨画の世界では面白味の一つに見えてきますね。
 
 

上田会員さま作品
 
上田会員さまは普段じっくりと時間をかけて
油彩を制作されています。
なので、今回の講習会で短時間でモチーフの特徴をいかに
捉えるかを学んでいただけたと思います。
 
 

松原会員さま作品
 
短い時間の中で墨の濃淡、筆の動かし方など
しっかりと吸収され、完成度の高い作品が仕上がりました。
つたを描く時の筆を止めるリズムに
もっと抑揚が付いてくればもう一段、
気持ちのいい作品になりそうです。
 
 

田村会員さま作品
 
葡萄にも、人の顔にも見えてくるような、
なんとも不思議な作品です。
参考資料とは全く違う仕上がりですが、
個人的にとても好きな作品です。
もっとモチーフらしさを大事にするのであれば
葡萄の粒の大きさをそろえて、前後の重なりを
意識できればいいのですが、
こういう完成のあり方も大事にしていきましょう。
 
 

藤原会員さま作品
 
墨の素材の良さを存分に活かした、良い作品になりました。
素材をコントロールする所と遊ばせる部分の割合がお見事です。
今後も色々と企画授業を設けていきますので、
ご興味ある会員さまは奮ってご参加下さいね。